客先で「近くでバラ園やってますよー」と教えてもらったのでちょっと寄っていくことに。
赤、ピンク、白、黄色・・色とりどりのバラ。
「きれい・・」と自然に言葉が出てくる。
Yさんは時折、バラに顔を近づけて香りを楽しんでる。その姿がとてもきれいだ。
「そろそろ戻りましょうか?」と僕が聞いた瞬間、Yさんが急に泣き崩れた。
「Yさん・・」
僕はYさんの背中にそっと手を置くことしかできなかった。
「ごめん・・昔のこと、思い出しちゃって・・ごめんね」
しばらくの沈黙のあと、
「Yさん、僕じゃダメですか?」とYさんに想いを告げる。
沈黙は続き、Yさんからの返事はなかった・・
コメント